CMS多言語化の「理想と現実」— 私が日本の比較サイトに抱く違和感の正体
ネットで「CMS比較」と検索すると、数多くのまとめサイトが出てきます。しかし、それらを読み進めるうちに、言いようのない「モヤモヤ」を感じたことはありませんか?特にJoomla(ジュームラ)に関する記述を見ていると、その違和感は確信に変わります。
「ああ、この記事を書いた人は、自分では一度もJoomlaを触っていないな」
そう透けて見えてしまうサイトがあまりに多いのです。どこか他のサイトから情報を繋ぎ合わせたような、いわゆる「パクリ」に近い内容が目立ち、解説もインストールして管理画面を少し開いた程度の、一番入り口の部分で終わっています。
アフィリエイト報酬が目的なのか、単なるPV稼ぎの数合わせか、あるいは仕事を取るための実績作りなのか。理由はともあれ、実際に手を動かして、壁にぶつかりながらサイトを構築した「生きた言葉」がそこにはありません。今の時代、AIを使えばそれらしい文章に整えることは簡単ですが、実体験に基づかない言葉は、どこまでいっても中途半端で、読者の期待を裏切る結果になっています。
「多言語対応」という言葉の軽さ
多くのサイトが「Joomlaは多言語機能が標準装備されていて優秀だ」と謳います。しかし、具体的にどう設定し、どう運用するのかという一番肝心な「泥臭いプロセス」を解説しているところは、驚くほど稀です。
その証拠に、日本国内のサイトで、Joomlaを駆使して「完璧な多言語レスポンシブサイト」を実現している例を私はほとんど見たことがありません。日本語のトップページはビシッと決まっていて格好いい。なのに、右上の言語スイッチで「English」に切り替えた瞬間、風景は一変します。メニューが日本語のままだったり、コンテンツがごっそり抜け落ちていたり、挙句の果てには「準備中」の文字や無機質な「404 Error」が虚しく表示されるだけ。
あれほど見栄えの良かったデザインが、多言語化した途端にボロが出て、放置されている。その「もったいなさ」といったらありません。せっかくのポテンシャルを、ただの「飾り」で終わらせてしまっているのです。
海外に目を向けて、初めて見えた景色
一方で、海外のJoomlaコミュニティや比較サイトに目を向けると、世界観が180度違います。たとえ翻訳が完璧ではなくても、複数の言語がごく自然に、そして機能的に共存しているサイトが圧倒的に多い。あちらの国々では、多言語化は「特別なこと」ではなく「当たり前の機能」として息づいています。
私は、その「多言語であることが前提」という海外サイトの空気感、そしてデザインのセンスに強く惹かれました。かつては日本国内向けのテンプレートを一生懸命探していた時期もありましたが、今では全く参考にしていません。なぜなら、私が目指す「多言語で美しく動くサイト」の正解は、日本のテンプレート市場にはなかったからです。
海外の視点や、グローバルなスタンダードを取り入れるようになってから、私のサイト運営は劇的に変わりました。国内の「形だけの比較」に惑わされることなく、自分のやりたいことが明確に見えるようになったからです。違いがはっきりしたことで、今では変な迷いもなく、とても気が楽な状態でサイト運営を心から楽しめています。