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「一度上げたら、消えない魔法」ネットの海を彷徨い続けるデータの真実 -その4-

| Alaudae.JP

4. 大人がまず知るべき「電脳界の掟」チェックリスト

子供は「今」を全力で生きていますが、その「今」を記録するデバイスを買い与え、契約し、ネットという大海原へ放流する許可を出しているのは、他ならぬ大人(親)ですから。

実は、子供以上に「大人のリテラシー」が追いついていないケースは多いです。例えば、親が良かれと思ってSNSに上げた子供の成長記録が、数年後に子供を苦しめる「デジタル・タトゥー」になることもあります(これを海外では「シェアレンティング」と呼び、問題視されています)。

大人が「ネットの永久性」と「悪意の存在」を正しく怖がることが、子供を守る第一歩です。そこで「大人こそがまず自覚すべきチェックリスト」を、少し厳しめで作成しました。


〜子供にスマホを渡す前に、自分に問いかける10項目〜

  1. [ ] 「削除=消滅」ではないと理解しているか?

    • 自分が消しても、サーバーや誰かのストレージに残る可能性を100%否定できないことを自覚していますか?

  2. [ ] 「善意の第三者」ばかりではないと知っているか?

    • ネット上には、他人の失敗を収集し、改竄して楽しむ「嗜好者」が一定数、確実に存在することを認めていますか?

  3. [ ] 子供の写真を「素材」として扱っていないか?

    • 親がSNSに上げた写真は、AIの学習データや、悪意あるコラージュの「フリー素材」になり得るリスクを想像できていますか?

  4. [ ] 「忘れられる権利」の限界を知っているか?

    • 法律で削除要請はできても、一度拡散した「コピーのコピー」をすべて回収するのは、海にこぼしたインクを拾うより難しいと知っていますか?

  5. [ ] 今の「ふざけ」が、10年後の子供の「履歴書」になると気づいているか?

    • 就職や結婚の際、企業や調査会社がネットの過去ログを掘り起こす「デジタル身辺調査」が当たり前になっている現実を知っていますか?

  6. [ ] 「鍵垢(非公開設定)」を過信していないか?

    • 「友達だけだから大丈夫」という言葉が、スクリーンショット一枚で無効化される脆(もろ)さを理解していますか?

  7. [ ] AIによる「偽造」の恐怖をアップデートしているか?

    • わずかな動画や音声から、本人が言ってもいないことを喋らせる「ディープフェイク」が作れる時代だと認識していますか?

  8. [ ] 子供に「失敗する権利」と「守られる権利」を天秤にかけているか?

    • 子供の若気の至りを「面白い」と放置せず、それが一生の傷にならないようガイドする責任を負う覚悟はありますか?

  9. [ ] 自分自身のネットリテラシーは「最新」か?

    • 10年前の常識は、今のネット界では通用しません。常に変化するリスクを学び続けていますか?

  10. [ ] 「ネットの向こう側は、地獄にも繋がっている」と伝えているか?

    • 便利な道具である反面、一歩間違えれば人生が暗転する場所であることを、親として背中で見せていますか?


大人に向けた一言

「昔はこんなことなかったのに」という言葉は、電脳界では通用しません。今の子供たちは、私たちが経験したことのない「一生消えない監視社会」を歩んでいます。

まずは大人が「ネットは永遠である」という恐怖を正しく理解し、子供が間違ったボタンを押そうとした時に、全力で止める「壁」になる必要があります。

このリストは、親御さん同士の勉強会や、スマートフォンの購入契約時の「親の心得」として、ご利用してください。