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手打ちのタグから、CMSにたどり着くまで

| Alaudae.JP

Macintosh との出会い

パソコンに興味を持ったきっかけは、Macintoshの存在を本で知ったことだった。知り合いの角館きがたさんのところで、初めて実物のMacintoshと対面して、正直、興奮した。今思えば、あそこが全部の始まりだった。だって、私を知る人なら「まさかこんなことに興味があるのか?」と、意外に思うはずだから。

ガラケーと、タグ打ちの挫折

そこからは、我ながらアホらしい生き方をしていた。携帯(ガラケー)を持って、ホームページってものに興味を持って、本を片手に手動でタグを打ってサイトを作った。……作ったはいいが、当時のパケット料金がクソ高い。あっという間に閉鎖した。夢もへったくれもない、料金でつぶれた最初のサイトだった。

PowerBook G4 の時代

そして念願のMacを手に入れる。原資はパチンコの泡銭。Apple PowerBook G4 Titaniumのモデル。胸を張れる金じゃないが、あのマシンは本当に嬉しかった。

あるひとに「PowerBook G4」のカタログを見せたら、私がその前でポチポチやる姿なんて誰が想像するんだ、という顔で「ノートブックなんか買って何するの?」と揶揄された。……まあ、見えないよな、普通は。

……で、ここからしばらくは、興味を持ちつつもエロ系に寄り道する。まあ、そういう時期もある。人間だもの。

もう一度、ホームページ作成へ

だが、どうにも物足りなかった。ガラケー時代に料金で断念した、あのホームページ作成をもう一度やりたくなった。

当然、最初から金はかけたくない。無料でできることから始める。だから全部手打ちすると決めて、HTMLのタグを本一冊買って独学で覚えた。

HTMLと一口に言っても色々ある。私はHTML 4.01から覚え、HTML5、XHTMLへと移行するつもりで手を広げようとした。……が、無駄だった。結局HTML 4.01の基本さえあれば、ほかは要らなかった。だって、時代が変わっても、HTMLの基本タグは変わらなかったから。身の丈に合った分だけ残った、という感じだ。

この頃だったと思う。ネット上では「ホームページ作成にはFlashとページビルダーが必須」と、やたら煽って叩いていた。だが今、ページビルダーは辛うじて生き残っているものの、Flashはどこへ消えたのか、跡形もない。

とにかくFlashは、鬱陶しいの一言だった。なんでこんな画像スライドもどきを必死に覚えないといけないのか、理解できなかった。あんなもの、今じゃ普通の拡張機能で表示できるわ。

アフィリエイトと、ヨミサーチ事件

そしてこの時期こそ、ネットで収入が得られると信じて、アフィリエイトを始めた。

手っ取り早くリンク集を作ろうと、ヨミサーチというCGIを使ってサイトを編集した。ところが、無知識のくせにCGIを改造しまくった結果——いつの間にか、スパマーに乗っ取られていた。

マジかと思った。利用者に迷惑はかけられないと、できることはやった。だが、やはりスパマーには敵わない。そこで思い知った。無謀なカスタマイズは、絶対にダメだと。

……今では「ヨミサーチ」の存在なんて、知る由もないだろう。そりゃそうだ。今の検索そのものが、リンク集という存在を皆殺しにして「最初から無かったもの」のように扱っているんだから。一時期は、日本語サイトの定番だったのにな。

この一件で一時期は向きになって、CGI、PHP、Python、JavaScript、C言語——どれかひとつでもマスターしてやろうと思った。

しかしだ。これらを独学で覚えるには、年齢が遅すぎた感があった。こんなものを一から覚えるより、WEB構築を——この辺りから「ホームページ作成」と書くのが、なんだか恥ずかしくなっていた——ちゃんとやるべきだと。手打ちのタグではない、別の方法を探し始めた。

CMS へ、そして今

この間、CSSのスキルアップも目指した。だが、覚えるより、必要なときに調べて流用したほうが早い——そう気づき始めた時期でもある。全部を頭に入れておく必要はない、と。

そこでCMSの存在を知る。MODXから入って、WordPressへ、そしてJoomlaへと流れ着いた。ほかにもCMSはあったが、フィーリングが合わずに受け付けなかった。

——そうやって、今の私がいる。

振り返れば、覚えようとして無駄になったものばかりだ。HTML5もXHTMLも、Flashも、プログラミング言語のあれこれも、ほとんど身につかなかった。乗っ取られもしたし、料金でつぶれもした。だが、その無駄の全部が、ひとつのことを教えてくれた。背伸びをするな、身の丈でやれ、と。

無謀にカスタマイズしてスパマーに明け渡したあの日から、私はやり方を変えた。全部を自分で抱えようとするのをやめて、CMSという土台に乗った。派手なことはできないし、大きく儲けもしなかった。それでも、手打ちのタグから始めた人間が、今もこうしてサイトを動かし続けている。アホな寄り道だらけの道のりだったが、続いていること自体が、たぶん一番の答えなんだと思う。