
共有サーバー利用者の責務とPHP/Joomlaの現状
2025年4月28日現在、PHPの最新バージョンは8.4.6です。しかし、国内の共有レンタルサーバーでこの最新バージョンに即対応しているサービスは、残念ながらほとんど見当たりません。当サイトが利用するXServerビジネスも、PHPは8.3.10に留まっています。
最新版への対応が遅れる背景には、互換性の問題やサーバー管理者側の作業負担などが考えられます。これは、Joomlaの古いバージョン(1.x〜3.x)を使い続けるユーザーと似た状況と言えるでしょう。PHPの世界でも、PHP8以前のバージョンが依然として利用されているケースがあります。
古いバージョンに固執する気持ちも理解できますが、それはあくまで自己責任で解決できる場合に限ります。多くの場合、そうではありません。これは、古いiPhoneのモックや特定のiOSにこだわるユーザー心理と近いかもしれません。
もちろん、自宅サーバーや自社サーバーでの利用なら問題ないかもしれませんが、共有レンタルサーバーという多くのユーザーが利用する環境では、話は別です。古いPHPの利用はセキュリティリスクを高め、サーバー全体への脅威となりかねません。
「それはサーバー管理側の問題だ」という意見もあるでしょう。しかし、共有サーバーを利用する以上、提供される環境を適切に利用する責任は私たち利用者にあります。
ソフトウェアのバージョンアップはセキュリティ対策の基本であり、共有サーバー利用者にとって最低限の義務だと考えます。常に最新情報を把握し、バージョンアップの機会を逃さないよう、日々の管理を怠らないことが重要です。
さて、同じCMSであるJoomlaの最新バージョンは現在5.3.0です。今回のアップデートで期待されたPlugin Language Filterの問題は依然として解決されていませんが、幸いにもこのバグは自身で修正可能です。
PHPの最新バージョン対応には課題が残るものの、Joomlaについては、多少の問題は自力で対応しながら、現状では特に不自由なくサイト運営ができています。