CSSを手放した日。Joomla歴10年の私が2026年の今、本当に大切にしていること
ウェブ制作に関わって25年以上が過ぎました。最初は白紙のテキストエディタにHTMLタグを一行ずつ打ち込み、パズルのようにCSSで飾り付けをしていたのが懐かしいです。
WordPressを経てJoomlaに辿り着き、2023年末にYOOtheme Proという強力な相棒に出会ったことで、私のスタイルは完全に「脱・CSS」へと舵を切りました。
1. デザインは「作る」から「選んで磨く」時代へ
私はプロのデザイナーではありません。だからこそ、ゼロからCSSを組むことに時間を費やすのをやめました。今はYOOtheme Proのハイクオリティな有料デザインをベースにし、それを今のサイトに最適化させることに集中しています。かつて手打ちで苦労していた装飾が、今ではクリック一つで解決できる。この効率化によって、サイトの中身そのものを考える時間が増えたのは大きな収穫です。
2. スキルよりも「言葉」の壁を越える力
CSSを書かなくなった一方で、今の私に欠かせない作業が「拡張機能の日本語化」です。Joomlaの優れた機能の多くは海外製で、デフォルトは英語。英語が堪能なら問題ありませんが、私の場合は日本語に直さないと操作ミスや理解不足を招きます。かつてはこの翻訳作業に膨大な時間を取られ、心折れそうになった時期もありました。しかし、10年の経験から「どこをどう直せば効率よく日本語化できるか」というノウハウを確立しました。今では、英語の壁をストレスなく突破できる。これこそが、長く運営を続けるための真の技術だと感じています。
3. 2026年、避けて通れない「ユーロ高」の試練
しかし、今最も頭を悩ませているのは、技術的な課題ではなく「為替」という経済の荒波です。10年前は1ユーロ140円程度。ところが、2026年2月現在のレートは185円前後。Joomlaの拡張機能は欧州圏のベンダーが多いため、ドル建て以上にコスト増が直撃しています。以前より3〜4割も高くなったライセンス料を払うたび、海外製品に依存するリスクと向き合わざるを得ません。
「拡張機能がなければサイトが維持できない。でも、円安でコストは跳ね上がる」。このジレンマの中で、今後どうやってサイト運営の舵取りをしていくか。かつてCSSを覚えるのに必死だった頃とは違う、もっと現実的で切実な課題が目の前に横たわっています。